中途半端

馬鹿にもなれず、阿呆にもなれず、天才にもなれず、オタにもなれず。
自分は○○です、と胸をはって言えるものが何も無いというのは、ある意味では「普通」ということであり、それだけなら悪くはないのですが、自分の悪いところは、「これではいけない」と思っているところです。今の自分に満足あるいは納得していないところです。
自分にはセカイ系という言葉が当てはまるかもしれません。昔から興味の対象は、誰もたどり着けないような憧れの存在で、そういう風になりたい、がんばればなれると、本気で願っていたのですから。それは大体、大学を卒業するくらいまで続きます。そのころになると、理想と現実の剥離も大分はっきりと意識されてきていました。いや、本当はもっと最近かもしれませんけど…。
気がつけば、普通の人間なら通っているべき道をいくつも通らずに歩いていました。自分はそれほどの人間でもないかも知れないと気づいたとき、私にできることは、自分より強い人間についていくことだけでした。ただ、今でも夢らしきものは捨てきれずにいます。
自分の身の程を知るということは、私にとっては恐いことです。未だ私は身の程知らずです。だけど私は知ろうと思います。なぜって、その方が上手く生きていけると思うから。