人はこうしてプログラマーになる(俺の履歴書)

なぜ俺は自分をプログラマーと名乗るようになったのだろうか。
ちょっと気になったので、その要因となった事象を、書き連ねてみる。
時系列に基づいて書きますが、記憶力が弱いので多少前後しています。

  • 絵を描くのが好きだった
  • インドア派だった
    • 野球に誘われると憂鬱だったものだ
  • 環境へのコンプレックス
    • 自分は不細工だと思っていた
    • 家が貧乏だと思っていた
    • 家にTVゲーム機が導入されたのは比較的遅かった
      • なぜか最初はPCエンジン
      • ネクロマンサーが好きだった
  • 人に笑われるのが嫌いだった
    • クラスの大勢に異常なまでに笑われるという体験を何度かし、トラウマになっていた。
  • 数学と英語が異常に得意だった(中学〜高校くらいまで)
  • 友達はまあまあいた
  • いとこの家にゲーム機があった
  • ドラクエが好きだった
    • 紙の上でドラクエもどきを作って兄にプレイさせるのが好きだった
  • 兄が図書館でパソコンの本を借りてきた
    • 人生第1の転機
    • たしか「はじめようパソコン」「うごかそうパソコン」「つかいこなそうパソコン」という大型本
      • その後の人生を決定付けた神本
      • 裏表紙に印刷されたキーボードをひたすらタイプする日々
      • ゲームを作る手段がいまやご家庭に(いとこの家に)あることを知った。
  • いとこの家に通う毎日
    • もちろんBASICのコードを走らせるため
    • 2次記憶媒体が無かったので、書き捨てのプログラムばかり。
      • 長いゲームのコードを入力したときは、なるべく電源を切らず、長時間遊んだものだ。
    • いとこに嫌われるようになったとすればこの時期をおいて他に無いだろう。
  • この頃は自分の特技はプログラミングであるとはっきり自覚していた。
  • えもいわれぬ優越感があった
    • 学校のパソコンでスロットゲームを作ったら神扱いだった
  • MSX-FANを購読
    • 俺の中で最初のハッカーは米屋のチャチャチャ
  • パソコンを買ってもらった(MSXturboR)
  • 中学に入って、パソコン同好会なるものを発足
  • バスケ部の先輩(不良)の暴力のターゲットに
    • たしかに俺はその先輩を舐めていたと思う
    • 暴力にはひたすら屈していた
    • パソコン同好会の募集ポスターは便所に捨てられた
    • 人を信じられなくなった
    • 部活に行くのが怖くなった。真面目に取り組めなくなった
  • 女性は苦手で、だれかと付き合うことなどありえないと思っていた
  • だが自分を好きな人(Iさん)がいると知ってしまった
    • 嬉しかったが、恥ずかしいので、ずっとどうでもいいふりをしていた
    • 笑われるのが嫌いだった
    • 卒業式後にIさんの友達から電話があり、結局どうなのよ、と言われ、よっぽど好きだといいたかったが、恥ずかしいのであいまいな返事をした。
    • その後高校初期にかけてが俺のわずかなモテ期だったと言えよう。
    • 調子に乗った
    • 性に目覚めた
    • プログラムへのモチベーションは落ちていった
    • パソコンをエロの手段に
    • そんなことをしているうちに、彼女ができることもなく自分の周りから女っ気が消えていった。
    • 人生第2の転機(非モテ人生のはじまり)
  • 高校時代は暗黒の3年間
    • 友達と遊ぶということをほとんどやらなかった時期。
    • パソコンはFM TOWNS
      • プログラミングはあまりせず、ゲームやエロや音楽を楽しむ日々
      • これを買ってもらった時点で、「将来はプログラマとして稼がねば」という使命感があった。
    • 友達も減り、一人で遊ぶ時間が増えた
    • バンドを始めるようになったのが高校生活で得たこと
  • 進路を決める時期になって、情報系の学科がある、知ってる大学で、比較的キャンパスが綺麗で、東京に近い方、という理由で筑波大学情報学類に入学
  • パチスロにはまって留年するなどしたが、なんとか卒業し、在学中のプログラミングのバイトをきっかけに今の会社に入社

プログラマーとしての素質に、ネガティブな、屈折した感情があることを信じて疑わない。
だがしかし、最近は自分は職業プログラマーとしてはかなりヘタレであることが分かってきた。プログラムの仕事を請けるのが非常に苦手だと言うことだ。納期を守れない。わがままである。今はこの埃をかぶりつつある技能を生かす手段を模索中。だってこれがなくなったら俺に何が残るというのだ?