けいおん!劇場版ただの感想 ネタバレあり
早々に観に行ったのは、Twitter でのネタバレに怯えながら暮らすのが嫌なのと、エンディング曲が The Offspring の Mota を彷彿させるというツイートを見て、それを確認したかったのがある。
メタル寄りなリアル軽音部に所属していた自分としては、とりあえずあの最初のシーン(デスデビルごっこ)にがっつり掴まれた。マキシマムザホルモンの曲をMMDでけいおんのキャラに演奏させたMADがあったけど、あれへの公式によるオマージュかと思ったほどだ。個人的にあれがクライマックスだったといってもいい。あそこが音も割れんばかりの大音量で流れることは映画館にとって必須項目である。
構成としてはロンドン旅行と梓へのプレゼントのお話で、それ以上でもそれ以下でもない。どこにでもありそうな軽音部女子の日常を描いた作品ということで自分の中では完結している。ただその描き方が秀逸というか、丁寧というか、監督を始め女性スタッフが多い気がしたのでそのためかな、と劇場版に限った話ではないのだろうが、思った。
舞台も女子高だし、男子が見てはいけない世界を覗いているような感覚もあり、もし全世代に平等に観てもらえる機会を失っているとすればその辺なのかなと思ったりもした。もちろんどんな男子も、多少なりとも女性的な部分を持ち合わせているはずで、それなりに共感できるシーンは多い。自分が女だったら思わず「かわい〜」とか「あるあるw」と言ってしまいそうなシーンばかりだったが、リアル女性にとってはどう映るのかはまったくわからない。
あとは、実際にライブやってみたことがある人にとっては、ちょっとしたシーンの音響のリアルさもニヤニヤしてしまったと思う。
何でも一般化してしまう癖があり、個々のシーンに関してはその場で楽しんだだけでよく覚えてないし後から特に言いたいこともない。ただ、実況向きだと思うので、一日も早くテレビなどで放送されることを望んでいる。